プリンター洗浄液おすすめ6選｜ダイソーにある？どこで売ってる？【代用品についても】

プリンターを使っていると、印刷した文書の文字や写真がかすれたり薄くなったりする場合があります。このようなケースに遭遇すると、プリンターの故障と思いがちですが、実はプリンターヘッドにインクが詰まっているのが原因かもしれません。

プリンターヘッドのインク詰まりは、ヘッドクリーニング液で解消できる場合もあります。それでも解消しないときは、ダイソーや通販などで購入できる界面活性剤をはじめとした成分で構成されたプリンターヘッド洗浄液を使用するのがおすすめです。液体タイプとカートリッジタプが販売されており、比較的手軽にヘッド部分の掃除ができます。

この記事では、プリンターのインク詰まり解消に役立つ洗浄液の種類やプリンターのメーカー別おすすめの洗浄液6選などを紹介します。後半では、インク詰まりの予防方法にも触れているので、インク詰まりの解決法を探している方は必見です。ぜひ最後までご覧ください。

プリンター洗浄液は、ボトル入りの液体として販売されています。プリンターヘッドのノズルに洗浄液を注入するために、注射器もセットになっているものが多いのが特長です。インクカートリッジを外した後、ノズルの部分に付属の注射器を差し込み、洗浄液を注入・吸い上げを繰り返します。

プリンター洗浄液は注入した洗浄液でヘッドをゆすいで汚れを取り除く仕組みです。作業が面倒ですが、洗浄カートリッジ非対応のプリンタでも洗浄できるメリットがあります。

洗浄液が入ったプリンター洗浄カートリッジは、インクカートリッジと同じ要領でプリンターにセットし、プリンターのクリーニング機能を使って洗浄します。クリーニング機能を併用するので、液体タイプのプリンター洗浄液よりも洗浄力が高く、汚れを落としやすいのが魅力です。

ただし、使用するプリンターによってはカートリッジタイプが非対応の場合がある点に注意しましょう。

ヘッドクリーニングとは、インクを大量に噴射してインクの詰まりを取る方法です。一方で、洗浄液を使ってインク詰まりを取る方法では、洗浄液を使って普通に印刷を行う方法になるので、ヘッドクリーニングとは異なります。洗浄液を使ったクリーニングは、ヘッドクリーニングと異なり回数の制限がないので、洗浄力が高いのがメリットです。

ただし、洗浄液は数枚印刷しないと完全にプリンターヘッドを洗浄できないため、印刷物の文字がほぼ無色になるまで印刷を行う必要があります。

キヤノンのプリンターではギガタンク搭載の機種はカートリッジ方式ではないため、ギガタンク搭載のモデル以外が洗浄液に対応しています。キャノンのプリンターの洗浄液は色数が多いため高めで、5色で1,500円程度、6色で2,000円程度の価格です。

キャノンと同様にエプソンでもカートリッジ方式ではない機種として、「エコタンク」があります。エコタンクは詰め替え方式のプリンターとなっているため、洗浄液は使用できません。エコタンク搭載モデル以外はカートリッジタイプの洗浄液に対応しています。

価格に関しては色数が多いほど高くなり、4色では1,500円程度ですが、6色だと2,000円程度かかります。

ブラザーのプリンターはファーストタンクを搭載したタイプもインクカートリッジ方式になっているため、すべてのプリンターが洗浄液に対応しています。また、ブラザーのプリンターはインクの色数が少ないためキャノンやエプソンに比べると安く、洗浄液は1,000円程度で購入できます。

プリンターヘッドを取り外しできないプリンターで、自分でヘッドに注入するタイプの洗浄液を使用する場合の手順は、以下の通りです。

1. プリンターにセットしているインクカートリッジをすべて取り外す
2. 洗浄液を注射器にセットする
3. ヘッドの下に洗浄液を吸収させるための紙を置く
4. ヘッドのノズル部分に注射器を差し込み、洗浄液を注入
5. そのまま数分放置した後、吸収紙を取り除く
6. インクカートリッジを元通りにセット
7. プリンタのヘッドクリーニングを実行

プリンターヘッドを取り外せる場合は、取り外したインクカートリッジのヘッド部分に洗浄液を塗布してからプリンターに再度カートリッジをセットし、ヘッドクリーニングを実行します。

洗浄カートリッジの使用手順は、以下の通りです。

1. 通常のインクカートリッジと洗浄カートリッジを交換する
2. 洗浄液を出すためのテキストを用意する
3. テキストが無色になるまで印刷を行う
4. インクを溶かすため、印刷した後は数時間程度放置する
5. 最後に一回印刷してからノズルチェック印刷を行う

洗浄カートリッジはプリンターにセットした状態で使用するため、プリンターを稼働させながらクリーニングを行います。本来インクが入っている部分に洗浄液が入っているため、印刷をしてヘッドをきれいにしていく仕組みです。

そのため、印刷を繰り返してヘッドがクリーニングされていくうちに印刷した文字が無色になっていきます。なお、使用した洗浄カートリッジはセロテープやビニール袋で密閉すれば1ヶ月ほど保管可能です。

洗浄カートリッジを使用した上記の方法では、通常のプリンターでの印刷機能を使用してのクリーニング手順を紹介しました。市販の洗浄カートリッジではプリンターの「ヘッドクリーニング機能」を使用する手順も紹介されています。

結論からいうと、洗浄カートリッジは印刷、またはヘッドクリーニングどちらの機能を使用しても同等の効果が得られます。ただし、印刷をする場合は消費する紙の量が多くなり、ヘッドクリーニングでは排出されるインクを吸収する廃インク吸収パッドの寿命が若干短くなります。

乾いて固まったインクは乾いていないインクと馴染ませると、インクの詰まりが解消される場合があります。まずは、色が出ないインクを取り出して軽く振ってから数十分経過した後に、ヘッドクリーニングを行って印刷を行うと問題が解決する場合があります。

それでも解決しない場合は、プリンターヘッドのノズル部分を水で洗浄しましょう。この時、直接水を吹き付けてしまうと基盤が短絡してプリンターが故障してしまうので、水をティッシュに含ませてからノズル部分に押し付けて、乾いてから印刷を行うようにします。

水を当ててもインクの詰まりが改善されない時は、ヘッドクリーニングを何回も行うとプリントヘッドを損傷させてしまうため、洗浄液を購入する必要があります。

市販品のプリンター洗浄液を使用せずに、市販の住居用クリーナー「マジックリン」を洗浄液と同じ溶液代わりに使用する方法もあります。実際に、マジックリンを洗浄液代わりに使用して、ヘッドの詰まりを解消したと口コミも見られました。

しかし、当然ながらこの方法はメーカーサポート対象外となってしまいます。最悪の場合、プリンターが故障しても構わないのであれば、自己責任で試してみましょう。

少し意外ですが、ネット上には市販の車の水垢クリーナーを使用すると簡単に落ちるとの情報があります。やり方は、水垢クリーナーをキッチンペーパーに含ませ、その上に取り外したプリンターヘッドを乗せて20～30分程度放置します。キッチンペーパーにインク汚れが移れば、汚れが落ちたとわかります。なお、こちらも自己責任で行ってください。

マジックリンや水垢クリーナーでもダメな場合は、「エタノールカートリッジ」を試してみましょう。使用済みの空になったインクカートリッジに無水エタノールを詰めて、ヘッドクリーニングを行う方法です。用意するものは、無水エタノールと空のインクカートリッジ、スポイトまたはシリンジです。

まず、作り方の手順は以下の通りです。

1. スポイトまたはシリンジに無水エタノールを吸い取る
2. 空のインクカートリッジ排出口にスポイトまたはシリンジを差し込み、無水エタノールを多めに注入する

次に、使い方の手順は以下の通りです。

1. エタノールカートリッジをインク交換と同じようにプリンターにセットする
2. ヘッドクリーニングを行う
3. エタノールカートリッジを外し、乾燥させるために半日程度置く
4. 新しいインクカートリッジをセットし、印刷を試す

だいたいヘッドクリーニング1回で目詰まりが解消するようですが、しつこいものだと2～3回必要なケースもあるかもしれません。なお、無水エタノールは樹脂成分を多少劣化させてしまう可能性があるため、自己責任で行ってください。

値段が安くて質の悪い互換インクは不純物が混ざっている可能性が高く、質の悪い互換インクを使ってしまうとプリンターヘッドを壊してしまいます。互換インクを使ってしまうとメーカー保証が効かなくなるため、保証期間内は互換インクを使わないようにしましょう。

しばらくインクを使わないでいたり、印刷する紙の枚数が不十分だったりすると、インクが乾燥してしまいプリンターヘッドが詰まってしまう場合があります。インクの乾燥によるインク詰まりを防ぐためには、こまめに印刷を行ってください。

また、なんらかの原因でノズルに空気が入り込んでしまうと、インクの水分が蒸発して固まる原因となってしまいます。

プリンターの裏側を定期的に清掃しておかないと、プリンターの裏側にホコリやゴミが溜まってしまいます。このような状態が続くと、ゴミやホコリがプリンターヘッドに不純物が入り込んでインク詰まりを起こすだけでなく、電子回路のショートが起きる可能性もあります。

互換インクを使用する場合、同じメーカーの製品を使い続けているのであれば問題はありません。互換インクは多くのメーカーが製造していますが、同じ機種対応のインクであっても、メーカーごとに成分が異なります。

そのため、複数のメーカーの互換インクを使っていると異なる成分が混ざり、インクが固まってしまう場合があります。

ここまで紹介したインク詰まりの原因に気をつけていても、プリンターヘッドは劣化し摩耗してしまいます。5年程度利用して寿命を迎えたプリンターの機械的な摩耗はインクを替えても改善しないため、修理するよりも買い替えがおすすめです。

インクカートリッジ交換時や目詰まりなどを起こしたとき、ついティッシュを使いますが、ティッシュはおすすめできません。柔らかいのでふき取りなどによさそうに見えますが、ほとんどが再生紙なので質がいいといえず、細かいホコリや傷がついてしまいます。そのため、精密機器などに触れるときはティッシュの使用は避けましょう。

市販の洗浄液の使用はコストがかかりますが、ヘッドクリーニングでは直せない深刻なインク詰まりを解消できる大変便利なアイテムです。インク詰まりで困っている人は、プリンターを修理に出す前に洗浄液を使ってみましょう。