【エプソン純正】プリンターインクの特徴｜1枚あたりのインク代は？

パソコンデータをはじめプリンターを使用する際に重要なのが、インクです。適切なインクをセットすることで、印刷の仕上がりをより美しくしてみませんか。

インクの定番といえば、エプソンもその一つです。しかし、エプソンの名前は聞いたことがあってもどんなインクがあるかまではよく知らないという方も多いです。

この記事では、エプソンのプリンターインクについて詳しく解説しています。インクの特徴・種類やプリンターの印刷方式の紹介、またコストを下げる方法や、おすすめのインク・1枚あたりにかかる費用など、気になる情報を公開します。ぜひ参考にしてみてください。

カラー印刷が問題なく行える為に必要なインクの色は、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色で、エプソンのマグカップをはじめ、どのメーカーのプリンターのインクもこの4色を基本としています。

また、エプソンの場合、機種にもよりますが、この4色にさらにライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)を加えて6色のインクを使用できるプリンターもあります。色数が増えた分、グラデーションなどの色の滑らかな変化や色の濃淡を表現しやすくなります。

通常プリンターには、ヘッドと呼ばれるインクを出す部品が装備されており、エプソンのプリンターもヘッド付きのプリンターの類に属します。この類に属するインクジェットプリンターで使用するインクは「ヘッド無しインク」や「独立型インクカートリッジ」などと呼ばれ、ヘッド付きのインクよりも安価で購入できます。

インクコストとは、1枚あたりの印刷にかかるインク代です。プリンターの種類や用紙、インクによって値は異なりますが、エプソンのプリンターのL判・写真用＜光沢＞の印刷においては、インクの型番によってコストがほぼ決まると言っていいです。

エプソンのプリンターのインクコストは全般的に他メーカーよりも、やや高めの傾向があります。たとえばA4カラー複合機におけるL判プリントのインクコストは、キャノンでは一部機種を除き、概ね20円を超えることはありませんが、エプソンではColorio V-editionやエコタンク方式のプリンター以外はすべて20円を超えています。

現在、エプソンで扱っているラインアップのインクコストについては下の表にまとめていますので、参考にしてください。

インクジェット方式のプリンターの中でも、近年はプリンター本体に大容量のインクタンクを搭載し、不足した色をインクボトルから補充するタイプのプリンターが台頭してきています。

メーカーによって名称は異なりますが、エプソンではこれを「エコタンク搭載型」のプリンターとして取り扱っており、インクカートリッジを交換するタイプのプリンターよりも大幅にインクコストを安く抑えることに成功しています。

これからエプソンのプリンターの購入を考えている場合には、自分のニーズを押さえた上で最もお得になるモデルを選ぶのがいいです。ニーズを満たせるかどうかはスペック表から確認することができますが、お得かどうかは自分なりの指標が必要となってきます。

プリンターの本体価格や1年間にかかるランニングコストなど、さまざまなデータを活用して自分なりの数式を作り、各モデルについて数式から得られた値を比較して安いものを選ぶといいです。

一例を示すと

「プリンターの本体価格 + ( インクの価格 × 年間でインクを購入する回数 )」

といった具合です。

この例では、プリンターの本体価格とインクの価格、インクの交換回数の予測を数式にしています。

エプソンに限らず、一般的にインクジェットプリンターの寿命は3～5年と言われています。その理由はさまざま(下の表に記載)ありますが、ここでお伝えしたいことは「インクジェットプリンターはいずれ使用できなくなるもの」ということです。

機種や使用環境によって寿命を正確に予測することは難しいですが、仮に自分で「3年使えれば十分」と使用期間を定めておくことは、その使用期間中にインクや用紙を何回購入し何円費やすのか、見積もりを立てやすくなります。

プリンターにエプソンの純正インクではなく、互換インクを使用することによってランニングコストを下げるという方法があります。確かに互換インクの価格は1/2から1/3近く安いのは魅力的です。

近年の互換インクは品質が向上し、エプソンの純正インクと同じようにトラブルを起こすことなく正常に使用し続けることができる製品もあります。家電量販店では互換インクの展示範囲の方が大きいこともしばしばあるほど、信頼性が高くなってきているようです。

一方で、極端に安い製品の中には、色が出なくなってしまったりヘッドが目詰まりして故障してしまうケースも多く、さらに互換インクで故障が生じた場合には保証期間内でも有償になる場合があります。互換インクを購入する場合には、レビューやそのメーカーについてよく調べることをおすすめします。

ただしレビューで高評価が多くても、万が一の時に保証があるかメーカーと連絡が取れるかといった点は要チェックです。

同じメーカーで作られたプリンターと、そのインクですので相性がいいのは当然のことのように思いますが、互換インクの選択ではこの点を見落としがちで、わずかな色合いの差で自分が求めている色が満足に出せずに評価の高いエプソンカラーには及ばない場合もあります。純正インクでは、美しい発色が期待できます。

エプソンのプリンターの純正インクは、独自に強化された分子構造により、写真の敵である光やオゾンに対して、強力にプロテクトします。純正写真用紙との組み合わせでアルバム保存期間は200年～300年を実現するでしょう。

エプソンのプリンターの純正インクのカートリッジにはICチップが搭載され、プリンターとの間でトラブルが発生しないよう、またユーザーが望む発色を最大限表現できるように統制しています。ちなみに互換インク使用時には警告文とともにプリンター内部に記録されるようになっています。

エプソンのプリンターの各色インクには、イールド枚数(連続で使用した時の印刷可能枚数)があります。たとえば年間で標準インクのイールド枚数を超えて印刷する可能性があるのであれば増量インクの方がインクコストが下がり、お得と言えるでしょう。

年間の印刷枚数やプリンターの使用頻度が少ない方には標準タイプの純正インクがおすすめです。これはインクにも寿命があり、プリンターをセットしてからは半年以内に使い切ることが推奨される為、使用頻度の少ない方の場合には増量インクだと無駄にしてしまう可能性が高いからです。

文書の印刷など、モノクロ印刷をメインで使用する方には、BKのみ増量インクをプリンターにセットし、他の色は標準インクをセットするという使い方もできます。まずは全色セットを使用し、BKが少なくなってきた頃合いでBKの増量インクを購入するのがいいです。

カートリッジの交換は、インクの残量を示すランプを目安に行います。ランプ消灯時は残量ありです。点滅したら残量少な目、点灯すると残量が限界値以下になったことを示しています。点滅したら交換の合図ですが、交換自体はどの時点でも可能です。インク交換方法を箇条書きにします。

※指を挟まないようにしましょう。交換は1色ずつ、速やかに行いましょう。

1. プリンターの上蓋を開ける
2. ボタンを押すと、カートリッジ挿入部が移動(消灯・点滅時は、長押し)
3. (点滅・点灯時は)必要なインクの色を確認
4. 再びボタンを押すと、交換場所へカートリッジ挿入部が移動
5. フックをつまんで、カートリッジを取り出す
6. 新しいカートリッジを数回振って、袋から出す
7. テープを剥がし、新しいカートリッジを押し入れる
8. 上蓋を閉める
9. ボタンを押すと、インク補充が開始される

インクの充填が完了すると、点滅していた電源ボタンが点灯状態に変わります。

いかがでしたでしょうか。エプソンのプリンターのインクに関わるさまざまな事柄について説明させて頂きました。この記事をプリンター選びやコスト削減に役立てて頂けたら幸いです。