【2023最新】家庭向け3Dプリンターのおすすめ11選｜自宅で簡単

3Dモデルのデータを送るだけで自分だけのオリジナル作品を作り出せる3Dプリンター。2010年ごろから一般ユーザー向けの製品も販売され、フィギュアや小物などの作成を楽しむ方が増えてきています。

「自分でオリジナルの立体物を制作したい」と思っている方もいるのではないでしょうか。家庭向けの3Dプリンターには造形方式や造形可能サイズなどさまざまな違いがあり、どれを選んだらいいのかわからないという方も多いです。

そこでこちらの記事では家庭向け3Dプリンターの選び方や使い方、おすすめの製品を紹介します。3Dプリンターの作品例もいくつか挙げているので、どのようなものが作れるのか気になっている方もぜひ参考にしてください。

3Dプリンターは何層にも樹脂を重ねることで、立体的なプリントを可能にした装置です。高額な材料を使わずとも、非常に造形の自由度が高くさまざまな物を作れるため、ロボットクリエイターだけでなく日曜大工やDIYを行う人にも人気があります。

しかし、専用のソフトウェアを使う必要があるため、製図の知識が必要ではないかと考えて3Dプリンターを購入するのをためらう人が多いと思います。3Dプリンターは直感的にソフトウェアを使えるため簡単に制作を始められます。

日用雑貨で一番制作しやすいのがコップですが、さまざまな模様のコップを作れるため、初心者から上級者までおすすめの製作物です。

ただし、印刷した状態のままでは表面がざらざらしていて飲食に使えないため、サンドペーパーで仕上げ加工する必要があります。3Dプリンターの造形の自由度の高さから、キーホルダーやアクセサリーを制作する人もいるようです。

3Dプリンターでは細かい模様を作成できることから、オリジナルのスマートフォンケースも作る人が多く、中には可動ギアが付いたスマホケースを作る人もいます。スマホに合うケースを制作するのは難しいイメージがありますが、ケースの基本データは無料で手に入るので初心者でも簡単にスマホケースを作れます。

ただし、スマホケースは一体型の製品であるため、2色以上の樹脂を使って作るのは難しいです。硬い樹脂しか使えないため衝撃には弱く、機能性よりも美しさを求める人におすすめの制作物です。

一人一人爪の大きさが違い大きさが計測しづらい形状となっているため、「ネイルチップはさすがに制作できないのでは？」と考える人も多いと思います。しかし、ネイルプリンターを使えば3Dデータを使わなくても簡単にネイルチップを制作できます。

ネイルプリンターがなくても、東芝グループが開発したOpenNailサービスを利用することで自分だけのネイルチップを作れました。しかし、経営不振により現在はサービスを使えない状態となっています。

遠隔でネイルチップを作れるサービスは期待を持てますが、まだ実用化できていないため、ネイルチップの製作に関してはネイルチップ専用の3Dプリンターを利用するのがおすすめです。レーザープリンターにも興味がある方は以下の記事を参考にしてください。

3Dプリンターは樹脂でできた料理サンプルの型の制作にもよく使われています。3Dプリンターでは細かい模様の造形も得意なため、特にお菓子作りやアクセサリー作りの用途で使われることが多いです。

料理の型は曲面が多いためきれいに表面を作ることは難しいですが、3Dプリンターを使えば既製品には存在しない自分好みの型を作り出せるため、細かい造形が必要なフランス料理のサンプル制作にも役立ちます。

3D CADを使えば立体情報を持った3Dデータを作り出せますが、SolidworksやAutoCADなどの高性能なCADソフトは非常に値段が高いので中々手が届きません。Fusion360であれば手の届く値段で高精度な3Dデータを作れるため、精度にこだわる人におすすめです。

3D CGでも立体情報を持った3Dデータを作り出すことができ、3D CADよりも値段が安いのが魅力。ただし、寸法情報がないため精度が出ないのが欠点です。それでも3D CGの値段の安さは非常に魅力的なので、精度にこだわらない人は3D CGがおすすめです。

3Dプリンターにデータ転送を行う時はPCが必要となります。3Dデータを素早く送るためにはグラフィックボードが必須なので、ノートパソコンではなくデスクトップパソコンを使いましょう。

3Dプリンターに3Dデータが取り込まれて造形が始まったら、あとは完成まで待つことになりますが、造形スピードが遅いため長い時間待たされることになります。3Dプリンターは積層時に騒音が発生するため、日中に作業を行いましょう。

3Dプリンターは他の加工機械に比べると加工精度が低いため、3Dプリンターで作られた製品には必ず縞模様ができます。縞模様がある状態では見栄えが悪いため、サンドペーパーなどを使って表面仕上げを行いましょう。

また、空洞部分がある３Dデータの印刷にはサポート剤を置く必要があります。印刷後の後処理ではヘラや樹脂を使ってサポート剤を取り除いてください。その際に、本体を壊さないように慎重に取り除きましょう。

造形方式には熱溶解積層方式と光造形方式の2種類がありますが、熱溶解積層方式の方が使い勝手がいいため、初心者には熱溶解積層方式の3Dプリンターがおすすめです。

熱溶解積層方式は熱可塑性樹脂を熱で溶かすことで造形を行う方式です。3Dプリンターでは積層ピッチが小さいほど精度が高くなりますが、光造形方式に比べると積層ピッチが大きく精度が粗いのがデメリットです。

素材に触ってもアレルギーにならない上に、太陽光によって素材に化学反応が生じて発熱せず、やけどや怪我の危険性が少ないのがメリットです。ただしプリンタヘッドは非常に高熱なので、加工してしばらくの間は触らないように気を付けましょう。

熱可塑性樹脂を熱で溶かすだけなので取り扱える樹脂素材の種類が多く、比較的安価に入手できることもメリットです。制作物のデザインにこだわる人は熱溶解積層方式がおすすめです。

光造形方式とは光を当てることで硬化する樹脂（レジン）を使って造形を行う方式で、積層ピッチが熱溶解積層方式よりも小さく精度が高いことが特徴です。積層ピッチが小さいと表面が滑らかになり仕上げ加工の手間が減るため、面倒臭がりな人におすすめです。

しかしレジンは熱硬化樹脂に比べると種類が少なく、値段も高くなりやすいのが欠点です。また、レジンに触れたりするとアレルギーが生じたり、太陽光によってレジンが発熱して火傷したりする危険性があるため、熱溶解積層方式よりも取り扱いが難しいです。

一般的な3Dプリンターでは造形可能なサイズは15×15×15cm程度となりますが、3Dプリンターの価格や方式によって異なります。加工できるサイズが小さ過ぎて後悔することがないように、自分が作りたいものに合わせたサイズのプリンターを選びましょう。

樹脂は柔らかく変形しやすいため、サポート剤を使っていても制作サイズが大きくなるほど歪みや反りが発生します。そのため、ある程度大きな作品を制作する時は、パーツをいくつかに分けて制作しましょう。

光造形方式では光で硬化する液体しか取り扱えないため、対応素材を気にする必要はありません。一方で熱溶解積層方式においては多種多様な素材に対応しているため、対応素材に注意を払いましょう。

プリンターの種類によって対応できる樹脂やゴムの種類が異なってくるため、特定の樹脂やゴムを使いたい人は対応素材に気を付ける必要があります。3DプリンターのWoodは木材粉末が入った樹脂のことを指します。

金属や石膏に対応した3Dプリンターは特殊な方式の3Dプリンターなので、一般的な用途で使うならば対応素材が樹脂やゴムの3Dプリンターを選びましょう。

高価な3Dプリンターでは日本製品もありますが、安価な製品は海外メーカーが多いためマニュアルがあっても英語や中国語でしか書かれていない場合が多いです。英語が苦手な人は日本語に対応したマニュアルがある製品を購入しましょう。

3Dプリンターは長時間稼働するので、他の電化製品に比べて故障しやすいです。故障して修理を行ってもらいたい時にはサポートが必要になります。日本語でのサポートに対応している企業であることも重要です。

オートキャリブレーション機能は水平設定を行う時にセンサーでZ軸（高さ）を測り、自動で台座の水平度を調整します。水平設定を間違えると造形物がうまく仕上がらず、素材と時間を無駄にするため重要な機能となります。

3Dプリンターで作品を制作するためには3DCADか3DCGが必要ですが、3DCADにおいては非常に高価なソフトが多く、家庭で利用するのは難しいです。一方で、無料の3DCADソフトは性能が低く使い勝手が悪いためあまり使い物になりません。

3DCGソフトでは無料で利用できるソフトもあり、3DCADに比べると使い勝手がいい上に、有料のソフトであっても、3DCADに比べると非常に割安です。3DCADに比べると精度が劣りますが、3Dプリンターの加工精度も高くないため、割安な3DCG制作ソフトがおすすめです。

3Dプリンターは光造形方式の方が加工精度が高いですが、危険性が高く取り扱いにくいため、初心者には安全に取り扱える熱溶解積層式3Dプリンターがおすすめです。3Dプリンターの使い方と選び方を理解して、3Dプリンターを使って自分だけの作品を制作しましょう。